2022-03-05
不動産を相続する機会は、生涯のうちに何度も訪れるものではありません。
そのときが訪れるまでは、相続の手続きや流れ、相続した不動産の売却についてご存知ない方も多いでしょう。
そこで今回は、相続した不動産を売却する場合の流れや注意点、相続登記について解説します。
高浜市、碧南市、その他西三河エリアで、不動産売買についてご検討中の方はぜひご参考ください。
\お気軽にご相談ください!/
まずは不動産の相続が発生した場合におこなう、相続手続きの流れについてチェックしてみましょう。
被相続人が亡くなったら、7日以内に市区町村役場に死亡診断書とともに死亡届けを提出します。
また葬儀の手配や金融機関への連絡、公共料金の解約または名義変更手続きも並行しておこないましょう。
次におこなうのが遺言書の確認です。
遺言書があるかないかで、その後の手続きが異なります。
生前に遺言の有無を確認していない場合は、被相続人が生前利用していた金庫や机まわり、押し入れの中などをチェックしてみましょう。
また家にない場合は、公正証書遺言を作成しているかもしれません。
公証役場にある「公正証書遺言検索システム」で検索できますので、そちらも確認してみると良いでしょう。
ただし、遺言書が見つかっても決して開封してはいけません。
偽造等防止のため、必ず家庭裁判所で「検認」の手続きが必要です。
自宅または公正役場にて遺言書が見つかった場合には、遺言書の内容に従います。
遺言書がなかった場合は、法定相続人を確定させるための戸籍謄本を取得します。
被相続人の親や兄妹、子など親族をすべて洗い出し、法定相続人を確定させます。
法定相続人が確定したら、次は相続財産について調査します。
相続財産を調査する際には、プラスになる財産ばかりではなく、マイナスの財産もあります。
プラスの財産からマイナス分と葬儀などの費用を差し引いた金額に対して相続税が発生するため、プラスとマイナスをわけて書き出してみましょう。
法定相続人と相続財産が確定したら、遺産分割協議書を作成します。
形式や書式のルールはとくにないため、相続人自ら作成することもできますが、登記簿謄本に記載されているとおり、正確に記載しなければなりません。
心配な場合は司法書士へ依頼することも可能です。
また遺産分割協議書は相続人全員の署名捺印が必要です。
相続人全員分の署名が集められず進まない場合は、遺産分割調停を家庭裁判所へ申し立てることもできます。
相続手続きをする際にはたくさんの書類が必要になります。
また書類によっては、日数がかかるものもあるため、早めに手配することをおすすめします。
相続手続きについての必要書類
書類の準備が整ったら、法務局へ不動産登記変更の申請をします。
書類等の準備ができましたら、被相続人から相続人へ相続不動産の名義変更手続きをします。
相続登記については司法書士へ依頼することが一般的です。
ただし司法書士へ依頼した場合、報酬として数万円~10万円程度の報酬が必要になります。
少しでも費用を抑えたい方はご自身で申請することも可能です。
自分で申請する場合の流れについては、のちほど解説します。
\お気軽にご相談ください!/
相続した不動産を売却するときには、いくつか注意点があります。
相続不動産を売却したい場合の注意点は、均等にわけることが難しく、複雑であることです。
相続不動産を遺産分割する際には以下の方法があります。
現物分割
現金はA、車はB、不動産はCと相続人それぞれが現物を相続する方法です。
実際の相続においてよく見られる遺産分割方法です。
代償分割
Aが代表して相続し、BとCには相続分に見合った金銭または、同等の価値の物を支給する遺産分割方法です。
共有
不動産を共有で所有することをいいます。
共有で所有すると、売却をする際に、全員の承認が必要となります。
連絡の取れない共有者がいる場合は、勝手に売却できないことが注意点です。
また共有者が亡くなった場合などは、相続人が増え、売却したい場合は、さらに手続きが複雑になります。
換価分割
不動産を売却し、その売却代金を相続人で分割する方法です。
売却を前提とした分割なら、換価分割がおすすめです。
ただし、対象不動産に子が住んでいる場合は、換価分割できないことが注意点の1つです。
そのため同居人がいる場合は、「現物分割」または「代償分割」、相続不動産に住む予定がない場合は「換価分割」と状況によって選択すると良いでしょう。
また「共有」は将来のトラブルを防ぐため、極力避けたほうが良いでしょう。
相続登記をしないまま不動産に住み続けても、現状は問題がないように感じます。
問題となるのは、不動産売却や不動産を担保にお金を借りたい場合など、不動産活用をしたい場合です。
相続登記をしていない不動産は民法177条により、買主に対して自分の不動産だと主張することはできません。
また、親の代で相続登記をしていなかった場合には、共有者が失踪していたり、自分の知らない共有者がいたりと、承認をとりたくてもとれず、売却できないケースがあります。
さらに相続登記をしていない物件は、事故が起きてしまった場合の不動産賠償なども受けられません。
\お気軽にご相談ください!/
相続不動産の売却をしたい場合、相続登記を済ませておかないと売却することはできません。
最後に売却の際に必ず必要となる相続登記についてチェックしておきましょう。
相続登記とは、不動産の所有者が亡くなった場合、所有者を被相続人から相続人へ変更するためにおこなう名義変更手続きを指します。
現段階では任意のため、相続登記に対しての申請期限はなく、しなくても罰則はありません。
ただし2024年(令和6年)4月1日からは相続登記が義務化されます。
現在日本では、相続登記をしていないことから、所有者不明となっている土地が溢れていることをご存知でしょうか?
所有者不明の土地は、利用や管理が困難なことから公共事業や災害復興の妨げになっているため、早急な解決策が求められています。
そのうちの1つが不動産登記法の改正による、相続登記の義務化です。
これにより、不動産相続を知った日から3年以内に相続登記をすることが義務化され、正当な理由のない申請漏れは10万円以下の過料が課せられます。
相続登記は後回しになりがちですが、すぐに売却をしない場合でも、早めに済ませておいたほうが良いでしょう。
相続登記は司法書士への依頼が一般的ですが、自分で申請することも可能です。
自分で相続登記をする場合の流れ
相続登記申請は、不動産の所在地を管轄する法務局で手続きできるほか、オンラインや郵送でも手軽に申請可能です。
相続登記が義務化される前に、早めに申請することをおすすめします。
相続はあるとき突然訪れます。
遺産相続の手続きには時間や手間もかかりますし、親の代から相続登記をしていない場合は、手続きも複雑になるかもしれません。
とくに不動産については均等に分割することが難しいため、親が元気なうちに兄妹姉妹で集まって話し合っておくと良いでしょう。
高浜市、碧南市、その他西三河エリアで相続した不動産の売却でお悩みの方は、八大不動産までお気軽にお問い合わせください。
八大不動産では、宅建士、賃貸住宅経営管理士、空き家マイスター、ファイナンシャルプランナー、相続診断士が在籍しています。
不動産を売却したい!と思ったときに、最初は何から始めたらいいのかわからず、不安に思っていませんか? 不動産売却についての流れや概要を把握することで、手順も把握でき、スムーズな売却が可...
2022-01-15
相続した不動産を売却することになったときに「所得税はいくらかかるのだろう?」と心配になりませんか? 相続後に不動産を売却することでかかってくる所得税や控除、確定申告についてわからない...
2022-01-16
実家を相続したものの、住む予定がなく「空き家」の管理に困っていませんか? 空き家の管理が大変だから早めに売りたいけれど、「そのままの状態」と「更地」どちらを選ぶべきかの判断は難しいで...
2022-01-17
「自宅を売却したいけど、新居と2重の支払いはできるだけ避けたいし、引っ越しも1回で済ませたい!」とお考えの方は多いのではないでしょうか。 そんなときに選択したいのが、「住みながら」自...
2022-01-27
こんにちは。暑い日が続きますね。今年も、8月24日(土)に八大不動産地蔵盆を開催いたします。時間 9時30分~12時場所 株式会社八大不動産 事務所 当日は、スーパーボールや輪投げ等も行いますよ!皆様のお越しをお待ちして...
2024-08-22
こんにちは。お盆休みのお知らせです。2024年8月11日(日)~2024年8月16日(金)※8月17日(土)午前9時より通常営業となります。アパート故障等の緊急の方は、留守番電話に下記をお願いします。1.氏名2.アパート...
2024-08-10
こんにちは。八大不動産です。もうすぐ1年が終わり、新年を迎えることになりますね。今日は、年末年始休暇のお知らせになります。2023年12月30日(土)~2024年1月4日(木)2024年1月5日(金)9:00より営業開始...
2023-12-28
9月に入りました。まだまだ、暑い日が続きますね。熱中症にならないように気を付けたいものです。さて本日は、2023年9月10日に開催いたします、相談会のお知らせです。税理士、行政書士、宅建士、空き家マイスター、相続診断士に...
2023-09-03
目次 ▼ 土地売却で媒介契約を結ぶときの必要書類▼ 土地売却における引き渡し時の必要書類▼ 土地売却後の確定申告時における必要書類▼ まとめ 土地の売却にはさまざまな書類が必要です。土地を売却する際には、事前に必要...
2024-09-28
目次 ▼ 二世帯同居を解消したいと思う原因▼ 二世帯同居を解消しても住宅ローンの支払いが必要な事例▼ 二世帯同居の解消と同時に住宅を売却する選択▼ まとめ 実の両親や配偶者の両親との同居は、一長一短であり、実際に生...
2024-09-24
目次 ▼ 一戸建ての売却が難しいといわれる理由▼ 売却が難しい一戸建てにおける原因▼ 買い手をみつけるのが難しい一戸建てをスムーズに売却する対策▼ まとめ 利用しなくなった住宅を売りに出していても、買い手をみつけら...
2024-08-31
目次 ▼ 家を売る理由が売却時に与える影響▼ 家を売る際のよくある理由▼ 家の売却理由を伝えるときの注意点▼ まとめ 所有しているマイホームを売る際には、各家庭でそれぞれ理由があります。しかし理由によっては売却時に...
2024-08-18
目次 ▼ 空き家問題とは▼ 空き家問題が起きている原因▼ 空き家問題に必要な対策▼ まとめ 総務省が公表している資料によると、空き家の数は昭和33年以降増加が続いており、現在は過去最高の数値になっています。そこで、...
2024-07-14
目次 ▼ 空き家の固定資産税増税の概要▼ 空き家の固定資産税が6倍になるまでの流れとタイミング▼ 空き家の固定資産税を6倍にしないための対策▼ まとめ 今もなお増加し続ける空き家問題を解消するため、政府は「特定空き...
2024-06-13
目次 ▼ 空き家の処分方法①更地にして売却する▼ 空き家の処分方法②建物ごと売却▼ 空き家の処分方法③無償で譲渡する▼ まとめ 空き家を放置するとさまざまなデメリットがあるため、使わない空き家はなるべく早く処分する...
2024-03-23
目次 ▼ 空き家の活用にもおすすめ住宅セーフティネット制度とは▼ 空き家を住宅セーフティネット制度に登録する方法▼ 空き家を住宅セーフティネット制度に登録するメリット▼ まとめ 相続などで空き家を所有することになっ...
2024-01-20
7月27日は、衣浦みなとまつり花火大会でしたね。今年は武豊町制70周年記念事業とのことで、衣浦港武豊北ふ頭で開催されました。自宅から見ることができました。以外に、踏切の明かりもきれいでした。これから、花火大会が各地で開催...
2024-07-30
こんにちは!八大不動産です。みなさんは、好きなお花はありますか~?私は、「ネモフィラ」がだいすきです♡爽やかなブルーのネモフィラ。一面に咲いているととっても綺麗です。いつか茨城県の国営ひたち海浜公園へ行ってみたいな~と思...
2024-04-16
こんにちは!八大不動産です。4月になりましたね~入学式シーズンです!入学、入社された方おめでとうございます!新しい環境へ進むのは、ドキドキワクワクしたり、少し不安な気持ちになったりしますよね~私自身、環境の変化に不安を感...
2024-04-02
こんにちは。八大不動産の鈴木です。先日、南知多の「つぶてヶ浦」鳥居に行きました。パワースポットとして有名なので、ずっと気になっていてやっと行けました(*ノωノ)つぶてヶ浦の対岸が三重県の伊勢になっているんです。昔、伊勢の...
2024-03-25