空き家買取は実際どうなの?メリットとデメリットや流れを解説!

2024-11-03

空き家

空き家買取は実際どうなの?メリットとデメリットや流れを解説!

空き家はなかなか売れにくいために放置する方がいますが、維持管理の手間や費用がかかってしまいます。
そこでおすすめなのが、不動産会社に家を売る方法です。
不動産会社の買取りはどのようなものか、どのように進めるのかがわかれば、選択肢の1つとして考慮できます。
今回は、空き家買取のメリットとデメリットや流れを解説するので、利用の際の参考にしてみてください。

空き家買取のメリット

空き家買取のメリット

空き家買取には、さまざまなメリットがあります。
ここでは4つのメリットをご紹介するので、空き家買取を利用する際の参考にしてみてください。

スピーディーに売却が進む

長期間放置された物件や古い物件でも、比較的早く売却することができます。
なお、空き家の買取方法の他に、「仲介」と呼ばれる販売方法がありますので、覚えておくと良いでしょう。
仲介とは、直接買い手に売却する方法であり、売却には通常4~6ヵ月程度かかります。
さらに、立地が悪い場合や築年数が古く設備が壊れている場合は、販売に1年近くかかることもあります。
放置されてから年月が経った物件など、需要がない物件は売却が難しいです。
不動産買取業者に空き家を売却する方法では、スピーディーに売却が進みます。
依頼から約1か月程度で決済が完了するため、土地や建物の早期現金化が可能です。

取り壊しをしなくても売れる

買取では、建物の取り壊しをおこなわずに売却することが可能です。
空き家になって年月が経つと、古い建物で住宅設備が壊れていたり、外壁が劣化していたりすることがあります。
その場合、仲介での売却では取り壊しを行わなければ物件が売れないことがあります。
なぜなら、仲介の場合、買主が個人であり、売却した土地をそのまま居住用に使うケースが考えられるからです。
建物を取り壊さずに残していると、買主が解体費用を負担しなければならず、結果的に余分な費用がかかることになります。
そのため、仲介では建物を取り壊さなければ売却が難しいのです。
一方、買取の場合は、資金力のある不動産会社が物件を購入し、その後に建物を解体して転売します。
そのため、物件をそのまま買い取ることができます。

家具付きで引き取ってもらえる

家具がそのままであっても引き取ってもらえる場合があります。
仲介の場合、物件内に残った家具は処分して、空の状態にしなければなりません。
しかし、家具の処分には費用がかかるため、物件が売れても利益が少なくなる可能性があります。
空き家買取では、家具の引き取りサービスを提供している場合があるため、家具を処分する手間が省けます。
ただし、家具の引き取りサービスを利用する場合、処分費用を業者が負担するため、売却価格が下がる点に注意が必要です。

費用をかけずに売れる

物件を仲介で売却する場合、仲介手数料、ハウスクリーニング費用、修繕費用が発生します。
たとえば、1,000万円で売却する場合、仲介手数料は約40万円程度かかります。
不動産業者に買取を依頼する場合、これらの売却費用は発生しません。
また、購入価格よりも売却価格が高い場合には、譲渡所得税が発生します。
ただし、税金の支払いを考慮しても、利益が多くなるため、買取による売却はおすすめです。

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空き家買取のデメリット

空き家買取のデメリット

空き家買取にはデメリットがあるため、事前に知っておかなければ後悔します。
ここでは2つのデメリットを解説するので、参考にしてください。

安く買い取られる可能性がある

不動産業者に買い取ってもらう場合、一般的に市場価格の約50~80%で取引されます。
安く買い取られる理由は、不動産を購入後に転売して利益を得るためです。
不動産会社にとっては、購入金額が高すぎると転売時に利益が出なくなるため、購入価格を抑える必要があります。
また、大規模なリフォームが必要な場合、さらに市場価格の半分程度で買い取られることがあります。
たとえば、市場価格が2,000万円の場合、仲介であれば2,000万円で取引が可能です。
しかし、不動産会社に買い取ってもらう場合は1,000万円~1,600万円程度での取引となることが多いでしょう。
もし、安く買い取られることを受け入れたうえで実家の空き家を早急に処分したい場合は、不動産会社に買い取ってもらう方法がおすすめです。

買い取ってもらえない可能性がある

空き家買取は、必ずしも買い取ってもらえるとは限りません。
とくに、価格が安く解体も必要になる物件は、買い取ってもらえない可能性が高くなります。
買い取ってもらえるかどうかが不明な場合は、更地の価格と解体費用を比較してみてください。
解体費用と更地価格が同じ、または解体費用の方が高い場合は、買い取ってもらえない可能性があります。
反対に、更地価格の方が高い場合は、買い取ってもらえる可能性が高いです。
更地の価格が安いと買い取ってもらえない理由は、転売しても利益が出ないためです。
たとえば、更地の価格が1,500万円で解体費用が2,000万円の場合、解体してから売却すると損失が発生します。
とくに地方では土地の価格が安いため、解体費用よりも更地価格が低くなることがあるでしょう。
そのため、解体費用よりも更地価格が安い場合は、自分で解体する必要があります。

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空き家買取を利用する流れ

空き家買取を利用する流れ

不動産会社に買い取ってもらう前に、利用の流れを確認しておきましょう。
ここでは、3つに分けて解説するので、覚えておくと良いでしょう。

査定依頼

まずは査定依頼を出し、いくらで買い取ってもらえるのかを確認する必要があります。
査定依頼を出すと、業者が物件と周辺環境を見て査定をおこないます。
実家が遠いために立ち会うのが難しい場合でも、立ち会わずに査定を受けることが可能です。
まずは不動産会社に相談してみてください。
査定金額が出たら、業者と条件について話し合います。
価格交渉のほか、残置物の撤去、売買契約の日程、必要書類についての説明も受けてください。

売買契約

価格に納得したら、売買契約をおこないます。
その際には、登記済権利証、土地測量図面や境界確認書、固定資産税納税通知書、印鑑証明書が必要ですので、事前に用意してください。
登記済権利証は、不動産を取得したときに法務局から受け取った書類です。
土地測量図面や境界確認書は、法務局で取得できます。
また、住民票、実印、身分証明書、収入印紙も必要です。
収入印紙は郵便局で購入できますので、用意しておきましょう。

引き渡し

決済日に、現金決済または銀行振込で売却金を受け取ります。
決済が終わった後に所有者移転登記がおこなわれ、建物を引き渡します。
基本的には、建物の引き渡しをもって取引は終了です。

もし利益が出た場合は

もし物件を売って得たお金が、空き家の購入金額よりも多かった場合は、利益を計上する必要があります。
そのため、確定申告をおこない、譲渡所得税を支払わなければなりません。
確定申告は、売却した翌年の2月16日から3月15日までの間におこないます。
譲渡所得税は、不動産を売って得たお金から取得費と譲渡費用を差し引いて計算しましょう。
実家の空き家の場合、取得費がわからないため、売却価格の5%を取得費として計上する必要があります。
相続した空き家を売却した場合は、3,000万円の控除の特例が利用できます。
譲渡所得税から3,000万円が控除されるため、売却価格が3,000万円以下であれば、所得税を支払う必要はありません。

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まとめ

空き家買取を利用するメリットは、仲介と比べて早く売れる点や、取り壊さずに売れる点です。
ただし、市場価格と比べて安く買い取られるデメリットがある他に、買い取りできない可能性もあります。
利用する流れは、査定依頼をして価格を出してもらってから、売買契約の成立です。


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