2024-03-30
あまりにも広い土地は需要が低いため、分筆登記をして複数の小さな土地に分ける方もいらっしゃるでしょう。
しかし土地には「最低敷地面積」が定められており、それよりも小さく分筆すると、さらに売却が困難になります。
そこで今回は、最低敷地面積の概要や調べ方、最低敷地面積未満の土地を売却する方法について解説します。
土地の売却を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
最低敷地面積とは、建物を建てるために最低限必要な土地面積のことです。
最低敷地面積は全国一律ではなく、地区計画区域や用途地域によって異なります。
なぜこのような決まりがあるのかというと、住民の快適な生活を守るためです。
小さな土地に建物を建てる方が増えてしまうと、住宅地が密集して日当たりや風通しが悪くなってしまいます。
このような事態を避けるために最低敷地面積を設け、小さな土地に建物が建設されないよう制限しています。
分筆により最低敷地面積より小さい面積が生まれた場合、そこには建物を建てることができません。
建物を建てられないとなると、新築を予定している方から敬遠されてしまうため、通常よりも売却が困難になります。
地区計画とは、各区域の特性にふさわしい良好な環境の区域を形成するために決定された計画です。
用途地域とは、土地の利用形態や建築物の建て方などを定めるための区分のことです。
用途地域には複数の種類があり、建築物の建築や土地の利用に関する制限が設けられています。
地区計画区域・用途地域によって異なる最低敷地面積は以下のとおりです。
●市街化区域:100㎡
●市街化調整区域:150㎡
●第一種低層住居専用地域(用途地域):120㎡
●第一種中高層住居専用地域(用途地域):110㎡
たとえば、最低敷地面積が110㎡以上と定められた地域では、109㎡の土地に建物を建築できません。
最低敷地面積は100㎡と定められることが多いですが、例外もあるため市役所の窓口で確認することをおすすめします。
最低敷地面積には例外があり、次のような場合は最低敷地面積の制限を受けません。
●建ぺい率の制限がない
●特定行政庁から許可を得ている
●公共の建物を建築する
建ぺい率が80%の地域内で、かつ防火地域内にある耐火建築物については、建ぺい率の制限がありません。
また最低敷地面積未満の土地でも、特定行政庁から許可を得られれば建物の建設が可能です。
とはいえ、特定行政庁から許可を得られることはごく稀で、少数だと考えておきましょう。
なお最低敷地面積の制限は、土地を新たに分割して建物を建てる場合にのみ適用されます。
そのため小さな土地であっても、最低敷地面積が定められた以前から存在していれば、新築や再建築は可能です。
▼この記事も読まれています
不動産売却で国民健康保険料が上がる?3,000万円特別控除に注意!
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
土地の価値を正確に把握するためには、最低敷地面積の調査が必要不可欠です。
とくに分筆後の売却を検討している場合は、正確な情報を元に適切な判断を下す必要があります。
ここからは、最低敷地面積の調べ方について解説します。
最低敷地面積を調べるには、所有する土地の地区計画区域・用途地域を把握しておく必要があります。
地区計画区域・用途地域は、インターネットを利用すればご自身でも調べられます。
しかし専門用語も多く、見慣れない方にとってはわかりにくいかもしれません。
そこでおすすめなのが、専門家である不動産会社に調査を依頼することです。
不動産会社は地域の不動産情報に詳しく、最低敷地面積についても把握しています。
各自治体の規定なども把握していることが多いため、ご自身で調べるよりも正確な情報を得られるでしょう。
また売却することを前提に査定まで依頼しておけば、調査後の手続きがスムーズに進みます。
自治体のホームページを利用して、最低敷地面積を調べる方法もあります。
都市計画や建築基準に関する情報は、公式ホームページに掲載している自治体がほとんどです。
ホームページを見てもわからない場合は、市役所の担当課に問い合わせると良いでしょう。
なお、自治体によっては一定の条件のもと、最低敷地面積の制限を緩和する「緩和規定」を設けていることがあります。
緩和規定が適用されると、最低敷地面積を下回る土地でも分筆や建築が可能になる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
▼この記事も読まれています
戸建て住宅の建物価値は築20年経過すると不動産としての売却価値がなくなる?
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
先述したように、最低敷地面積を下回る土地には建物を建設できません。
そのため、一般的な不動産よりも価値が下がってしまい、売却が難しくなります。
このような事態を避けるためにも、最低敷地面積は分筆前に確認しておく必要があります。
しかし、すでに分筆によって最低敷地面積未満の土地ができてしまったという方もいるかもしれません。
最低敷地面積より小さく分筆してしまった場合は、以下の売却方法を検討しましょう。
最低敷地面積を満たすために、隣地の一部または全部を買い取り「合筆登記」をする方法があります。
合筆登記とは、数筆の土地を合わせて一筆の土地にするという登記のことです。
合筆によって土地の面積が広くなれば、建物を建設できるようになり、高値で売却できる可能性があります。
ただし隣地を買い取る際は、建築基準法に基づく容積率や建ぺい率、接道義務などの規定に要注意です。
上記の規定は建物の建築に大きく影響するため、不動産会社に相談することをおすすめします。
ご自身が隣地を買い取るのではなく、所有する土地を隣地所有者に売却するという方法もあります。
隣地所有者であれば、土地を買い取ることで自分の土地面積が広がるため、前向きに購入を検討してくれるかもしれません。
とくに、隣地所有者が家の増改築や駐車場の設置などを予定している場合は、購入してくれる可能性が高まります。
最低敷地面積を下回る土地は買主を見つけるのが困難なため、まずは隣地所有者に購入を打診してみると良いでしょう。
ここで注意したいのが、個人間で売買するとトラブルに発展する可能性があるということです。
最悪の場合裁判に発展することもあるため、隣地所有者と取引する際も不動産会社を通すことをおすすめします。
仲介による売却ではなく、買取を利用するのも選択肢のひとつです。
買取とは、不動産会社に直接土地や建物を売却する方法です。
不動産会社は一般の買主とは異なり、土地の活用方法などを熟知しています。
そのため、売却が難しいとされる最低敷地面積未満の土地であっても買い取れる可能性があります。
買取価格や条件などは不動産会社によって異なるので、まずは不動産会社に相談してから売却方法を決めると良いでしょう。
▼この記事も読まれています
不動産を購入すると必要になる確定申告のやり方について
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
建物を建てるときに最低限必要となる敷地面積のことを「最低敷地面積」といいます。
最低敷地面積を満たさない土地には建物を建築できず、仲介による売却ではなかなか買主が見つかりません。
スムーズな売却を目指すためにも、土地を分筆する前には必ず最低敷地面積を確認しましょう。
すでに最低敷地面積未満の土地を所有している場合は、隣地所有者と交渉して売却する方法や不動産会社に買取依頼する方法をご検討ください。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
不動産を売却したい!と思ったときに、最初は何から始めたらいいのかわからず、不安に思っていませんか? 不動産売却についての流れや概要を把握することで、手順も把握でき、スムーズな売却が可...
2022-01-15
相続した不動産を売却することになったときに「所得税はいくらかかるのだろう?」と心配になりませんか? 相続後に不動産を売却することでかかってくる所得税や控除、確定申告についてわからない...
2022-01-16
実家を相続したものの、住む予定がなく「空き家」の管理に困っていませんか? 空き家の管理が大変だから早めに売りたいけれど、「そのままの状態」と「更地」どちらを選ぶべきかの判断は難しいで...
2022-01-17
「自宅を売却したいけど、新居と2重の支払いはできるだけ避けたいし、引っ越しも1回で済ませたい!」とお考えの方は多いのではないでしょうか。 そんなときに選択したいのが、「住みながら」自...
2022-01-27
目次 ▼ 土地売却で媒介契約を結ぶときの必要書類▼ 土地売却における引き渡し時の必要書類▼ 土地売却後の確定申告時における必要書類▼ まとめ 土地の売却にはさまざまな書類が必要です。土地を売却する際には、事前に必要...
2024-09-28
目次 ▼ 二世帯同居を解消したいと思う原因▼ 二世帯同居を解消しても住宅ローンの支払いが必要な事例▼ 二世帯同居の解消と同時に住宅を売却する選択▼ まとめ 実の両親や配偶者の両親との同居は、一長一短であり、実際に生...
2024-09-24
目次 ▼ 一戸建ての売却が難しいといわれる理由▼ 売却が難しい一戸建てにおける原因▼ 買い手をみつけるのが難しい一戸建てをスムーズに売却する対策▼ まとめ 利用しなくなった住宅を売りに出していても、買い手をみつけら...
2024-08-31
目次 ▼ 家を売る理由が売却時に与える影響▼ 家を売る際のよくある理由▼ 家の売却理由を伝えるときの注意点▼ まとめ 所有しているマイホームを売る際には、各家庭でそれぞれ理由があります。しかし理由によっては売却時に...
2024-08-18
目次 ▼ 空き家買取のメリット▼ 空き家買取のデメリット▼ 空き家買取を利用する流れ▼ まとめ 空き家はなかなか売れにくいために放置する方がいますが、維持管理の手間や費用がかかってしまいます。そこでおすすめなのが、...
2024-11-03
目次 ▼ 空き家問題とは▼ 空き家問題が起きている原因▼ 空き家問題に必要な対策▼ まとめ 総務省が公表している資料によると、空き家の数は昭和33年以降増加が続いており、現在は過去最高の数値になっています。そこで、...
2024-07-14
目次 ▼ 空き家の固定資産税増税の概要▼ 空き家の固定資産税が6倍になるまでの流れとタイミング▼ 空き家の固定資産税を6倍にしないための対策▼ まとめ 今もなお増加し続ける空き家問題を解消するため、政府は「特定空き...
2024-06-13
目次 ▼ 空き家の処分方法①更地にして売却する▼ 空き家の処分方法②建物ごと売却▼ 空き家の処分方法③無償で譲渡する▼ まとめ 空き家を放置するとさまざまなデメリットがあるため、使わない空き家はなるべく早く処分する...
2024-03-23
7月27日は、衣浦みなとまつり花火大会でしたね。今年は武豊町制70周年記念事業とのことで、衣浦港武豊北ふ頭で開催されました。自宅から見ることができました。以外に、踏切の明かりもきれいでした。これから、花火大会が各地で開催...
2024-07-30
こんにちは!八大不動産です。みなさんは、好きなお花はありますか~?私は、「ネモフィラ」がだいすきです♡爽やかなブルーのネモフィラ。一面に咲いているととっても綺麗です。いつか茨城県の国営ひたち海浜公園へ行ってみたいな~と思...
2024-04-16
こんにちは!八大不動産です。4月になりましたね~入学式シーズンです!入学、入社された方おめでとうございます!新しい環境へ進むのは、ドキドキワクワクしたり、少し不安な気持ちになったりしますよね~私自身、環境の変化に不安を感...
2024-04-02
こんにちは。八大不動産の鈴木です。先日、南知多の「つぶてヶ浦」鳥居に行きました。パワースポットとして有名なので、ずっと気になっていてやっと行けました(*ノωノ)つぶてヶ浦の対岸が三重県の伊勢になっているんです。昔、伊勢の...
2024-03-25
こんにちは。暑い日が続きますね。今年も、8月24日(土)に八大不動産地蔵盆を開催いたします。時間 9時30分~12時場所 株式会社八大不動産 事務所 当日は、スーパーボールや輪投げ等も行いますよ!皆様のお越しをお待ちして...
2024-08-22
こんにちは。お盆休みのお知らせです。2024年8月11日(日)~2024年8月16日(金)※8月17日(土)午前9時より通常営業となります。アパート故障等の緊急の方は、留守番電話に下記をお願いします。1.氏名2.アパート...
2024-08-10
こんにちは。八大不動産です。もうすぐ1年が終わり、新年を迎えることになりますね。今日は、年末年始休暇のお知らせになります。2023年12月30日(土)~2024年1月4日(木)2024年1月5日(金)9:00より営業開始...
2023-12-28
9月に入りました。まだまだ、暑い日が続きますね。熱中症にならないように気を付けたいものです。さて本日は、2023年9月10日に開催いたします、相談会のお知らせです。税理士、行政書士、宅建士、空き家マイスター、相続診断士に...
2023-09-03