任意売却法の一つである単純売却とは?メリットや注意点について

任意売却法の一つである単純売却とは?メリットや注意点について

住宅ローンの支払いが難しくなり滞納をしてしまう前に、金融機関の同意を得たうえでマイホームの売却をすることを任意売却といい、6種類の売却方法があります。
6種類の売却方法のなかで、もっともシンプルかつ高値での売却が期待できるのが「単純売却」です。
そこで今回は、住宅ローンの支払いが難しくなり、任意売却を検討している方向けに、単純売却の概要やメリット、注意点について解説します。

単純売却の概要とは

単純売却の概要とは

単純売却とは、6種類ある任意売却における売却方法の中の一つです。
もっとも売却価格が高値になることが期待できます。
単純売却の概要について以下にご紹介します。

任意売却の手法の一つ

収入の減少や金利の上昇などが原因で家計が厳しくなり、住宅ローンの支払いが難しくなった場合、金融機関に相談してマイホームを売却する方法を任意売却といいます。
この任意売却における売却方法には、「単純売却」「買い戻し」「買取」「親子間売買」「売却後賃貸」「抵当権抹消請求」の6種類あります。
単純売却は、6種類の方法のなかでも、通常の不動産売却と変わらず、もっともシンプルな売却方法です。
売却相手も、住居用のマイホームを探している一般消費者が対象になります。

単純売却の流れ

単純売却は、通常の不動産売却と同じ流れです。
まずは不動産会社に仲介を依頼し、任意売却するマイホームを売りに出します。
購入希望者が現れたら内見をおこない、売却価格や契約内容などに双方が合意すると、売買契約を交わします。
売買契約後には、新居への引っ越しをおこない、マイホームの引き渡しと決算が完了です。
最後に、売却価格で住宅ローンを完済し、残った負債は引き続きローン返済をおこないます。

売却価格が市場価格と変わらない

単純売却だと、通常の不動産売却と変わらない市場価格での売却が可能です。
万が一、住宅ローンの支払いが滞ったままの状態で期間が過ぎてしまった場合には、担保にしていたマイホームが差し押さえられ、競売にかけられる恐れがあります。
競売にかけられると、希望通りの売却価格で売却することができず、落札にて価格が決定するのを待ちます。
競売での売却価格は、通常の不動産売却よりも価格が低くなる可能性が高いです。
金融機関に合意を得て単純売却ができると、より高値での売却価格が期待できるため、住宅ローン残債の返済における負担が減ります。
より高値での売却ができるように、単純売却の際には、マイホームの室内を片づけたり清掃したりして、物件の魅力を最大限に引き出すのがポイントです。

▼この記事も読まれています
不動産売却で国民健康保険料が上がる?3,000万円特別控除に注意!

単純売却のメリットとは

単純売却のメリットとは

単純売却のメリットは、競売より高値での売却が期待できること、債権者の同意が得られやすいことが挙げられます。
単純売却のメリットについて、以下に詳しくご紹介します。

競売よりも高値での売却が期待できる

単純売却だと、競売よりも高値で売却できる可能性が高いのがメリットです。
通常の不動産売却と同様に、不動産会社に仲介を依頼してマイホームの買手を探すため、市場価格でのマイホームの売却が可能です。
しかし、競売だと落札されてマイホームの売却価格が決定するまでは、待つことしかできません。
市場価格は、競売で落札された価格の1.5倍ほどの価格になるといわれています。
また、高値でマイホームが売却できると、負債額をより減らせるため、負担が軽減されるのもメリットです。

債権者の同意が得やすい

単純売却を選択すると、債権者の同意が得やすいのもメリットの一つです。
なぜならば、住宅ローンの返済ができずに任意売却を希望する場合には、まずは債権者である金融機関との同意が必要不可欠だからです。
債権者側としては、より高値でマイホームを売却してもらい、住宅ローンの返済に充ててほしいと考えます。
そのため、市場価格での取引ができる単純売却だと、債権者の同意が得やすいのです。
できる限り単純売却を選択し、住宅ローンの滞納を回避して、スムーズに任意売却を進めるのがおすすめです。

単純売却のデメリット

単純売却では、マイホーム売却後の住まいを確保する必要があるのがデメリットです。
任意売却の6種類ある手法のなかには、売却後は賃貸契約を結び、そのまま住み続けるリースバックという方法もあります。
しかし、単純売却後は、自ら新しい住まいを探したり、引っ越しの手配をしたりしなければなりません。
また、新しい住まいを確保したり引っ越しするための出費(デメリット)がでてきてしまいます。
このように単純売却には、メリットもありますがデメリットもあるため、ご自身にあった手法を選ぶことが大切です。
あらかじめ、それぞれの手法のメリット・デメリットを充分に理解して比較してみるとよいでしょう。

▼この記事も読まれています
戸建て住宅の建物価値は築20年経過すると不動産としての売却価値がなくなる?

単純売却を利用する際の注意点とは

単純売却を利用する際の注意点とは

単純売却の注意点には、売却期間を要すること、内見が必要であることが挙げられます。
任意売却は、住宅ローンの支払いが難しくなった方向けの売却方法であるため、なるべく高値でよりスムーズに売却することが必要です。
単純売却を利用する際の注意点について、以下に詳しくご紹介します。

売却期間を要する

単純売却は、通常の不動産売却と同様に買手を探すため、売却期間を要するのが注意点です。
まずは、問い合わせや、内見希望者などの購入希望者がすぐに現れる場合もあれば、なかなか現れない場合もあります。
さらに、マイホームは高額な取引にもなるため、価格の交渉などにも時間を要してしまうでしょう。
売却できる時期が明確に判断できないと、引っ越しの予定が立てにくくなります。
新たな住まいを購入する場合でも、賃貸物件を借りる場合においても、マイホームの売却とのタイミングを合わせることは難しいといえます。
また、住宅ローンの支払いが滞ってしまう前に、任意売却をおこなうため、できる限り早く売却したいと思う方も多いでしょう。
好立地や人気のエリアにあるマイホームだと高値で早期の売却が期待できますが、築年数やエリアによっては売却が難しい場合もあります。
売却期間が予想よりも長引いてしまった場合や、時間に余裕がない方は、不動産会社による買取での売却方法を検討するとよいです。
買取だと、不動産会社が直接買い取ってくれるため、売却期間が長引いてしまう心配がありません。
ご自身が売却したい時期からも考慮して、任意売却の手法を検討しましょう。

内見が必要

単純売却だと通常の不動産売却と同様に、内見が必要な点には注意しましょう。
内見とは、マイホームを売り出した際に、購入希望者が室内の見学をすることです。
購入希望者は、内見をおこなってから物件の購入を検討します。
そのため、内見は売却活動において重要なポイントです。
住みながら内見をおこなう際には、スケジュールの調整や室内の清掃などが必要です。
売主にとっては負担が大きいですが、より高値での売却を実現させるためにも、内見は慎重におこないましょう。
室内を整理整頓や掃除をおこなったり、カーテンを開けて室内を明るく見せたりするなどのポイントを抑えて、内見を成功させることが大切です。

▼この記事も読まれています
不動産を購入すると必要になる確定申告のやり方について

まとめ

任意売却の6種類ある手法の中の一つである単純売却とは、通常の不動産売却のように売却する方法です。
単純売却は、競売に比べて高値での売却が期待できるため、債務額がより減らせるのがメリットです。
売却期間を要する点や内見が必要な点には注意して、単純売却を検討してください。


ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

0566-52-6063

営業時間
AM9:00~PM5:00
定休日
水曜日、祝日

関連記事

不動産売却

空き家

スタッフブログ

お知らせ

売却査定

お問い合わせ