駅近の中古マンションは売却しやすい?高く売る方法や対処法を解説

駅近の中古マンションは売却しやすい?高く売る方法や対処法を解説

中古マンションの価値は、立地、築年数、物件の状態など、多くの要因が複雑に絡み合って決定されます。
そのなかでも、駅からの距離はとくに重要な要素の1つです。
駅に近い物件は、遠い物件と比較して高値での売却が期待できます。
本記事では、駅近の中古マンションが売却しやすい理由や高く売る方法、売れない場合の対処法について解説します。

駅近の中古マンションが売却しやすい理由とは?

駅近の中古マンションが売却しやすい理由とは?

「駅近」とは、最寄りの駅から徒歩10分以内に位置する物件や地域を指します。
不動産業界では具体的な距離に対する明確な定義はありません。
不動産広告においては徒歩1分を約80mとして扱うことが多いです。
この計算に基づくと、徒歩10分はおおよそ最寄り駅から800m以内の物件が「駅近」として分類されることになります。
駅近の中古マンションが売却しやすい理由は、以下の2つです。

①資産価値がある

一般に、中古マンションの価値は最寄り駅からの距離が近いほど高まります。
交通アクセスの利便性
駅が近いと、通勤や通学が格段に便利になります。
多くの方が「朝はギリギリまで寝ていたい」「駅まで歩ける距離に住みたい」と考えていることでしょう。
このような生活スタイルを好む方々にとって、駅近物件はとても魅力的です。
周辺施設の充実
駅の周辺には、ショッピング施設、銀行、市役所など、日常生活に必要な施設が集中しています。
これにより、生活の利便性が向上し、それが資産価値をさらに高める要因となります。
資産価値の比較
徒歩5分、10分、15分以内の距離で不動産を比較すると、徒歩5分以内の物件がもっとも高い資産価値を持つことが一般的です。
これらの要因から、駅近の中古マンションは売却時に有利な条件を持っています。
立地の良さは、不動産取引において重要な決め手となるため、駅近物件は売却しやすいのです。

②需要が高い

購入対象者の広がりも、駅近中古マンションの売却が有利である理由の1つです。
駅近物件は賃貸市場でも人気が高く、常に高い入居率を維持する可能性があります。
このため、個人投資家を含む広範な購入者層にアプローチすることが可能です。
空室リスクを最小限に抑えることは、不動産経営において重要な要素です。
常に需要が見込まれる物件は、多くの投資家にとって魅力的な選択肢となります。
また、一般的には「駅近マンションは若い世代向け」と考えがちですが、実際にはリタイア後の住み替えを考える高齢者にも高い需要があります。
高齢者は、子どもの独立や定年退職を機に、住宅のダウンサイジングを考慮する方が多いです。
一戸建ての場合、階段の昇降や庭の手入れなどの負担があるため、それらから解放されたいと考える方が少なくありません。
マンションでは生活空間がワンフロアに集約されており、生活導線が短くなるため、高齢者にも適しています。
くわえて、駅近であれば日常の用事も少ない移動で済ませることが可能です。
このように、ファミリー層から高齢者、若者、投資家まで、多様なニーズに応えることができるのが、駅近中古マンションが売却しやすい理由です。

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駅近の中古マンションを高く売却する方法とは?

駅近の中古マンションを高く売却する方法とは?

駅近の中古マンションは需要が高いため、高値で売却できる可能性が高いです。
適切な戦略を用いると、さらに価値を高めることができます。
駅近中古マンションを高く売却する方法とコツは、以下のとおりです。

①適切な価格設定

市場相場よりやや高めの価格を設定することをおすすめします。
駅近物件は需要が高いため、少し高く価格を設定しても速やかに買主が見つかることが多いです。
また、不動産取引において価格交渉は一般的であり、初めに高めの価格を設定しておくと、交渉の余地を持たせることができます。
ただし、設定する価格が市場価値を大幅に上回ると、買主がつかないリスクもあります。
価格設定に際しては、適切な価格帯について不動産会社と相談し、専門的なアドバイスを受けることが重要です。

②タイミングを図る

同じマンション内で他の住戸が売り出されている時期は避けて売却しましょう。
駅近中古マンションの一番の魅力はその立地ですが、同じ建物内の他の住戸と売却時期が重なると、立地条件が同一であるため、他の住戸と直接比較されやすくなります。
これにより、価格競争が生じ、思うように価格を保持できない可能性があります。
とくに、間取りや周辺環境も似通っている場合は、注意が必要です。
購入希望者による比較検討が進み、価格を下げざるを得なくなることが考えられます。
したがって、可能な限り高額での売却を目指す場合、他の住戸が売り出されていないタイミングで売却を開始することが望ましいです。
これにより、競合する住戸がない状態で、希望する価格での売却がスムーズに進行する可能性が高まります。

③早めに売りに出す

建物の価値は築年数が経過するにつれて低下するため、少しでも高い価格で売却を希望する場合、建物が古くなり過ぎる前に売ることが重要です。
とくに駅近の中古マンションは、需給バランスが良好で将来的にも資産価値が上昇する可能性がありますが、それでも経年劣化による価値減少は避けられません。
また、マンションの所有には固定資産税や管理費など、継続的な費用が発生します。
これらのコストも考慮すると、資産価値が高いうちに売却することが経済的にも合理的です。
将来的な売却を検討している場合は、価値が低下する前に、早めに市場に出すことをおすすめします。

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駅近の中古マンションが売却できない理由と対処法

駅近の中古マンションが売却できない理由と対処法

アクセスの良さから駅近の中古マンションの需要は高いですが、不動産売却には他にも多くの要因が関わってきます。
駅近の中古マンションが売却できない主な理由と対処法を解説します。

①価格設定

売れ残りの理由として考えられるのが、設定価格の問題です。
価格が市場相場を著しく上回っている場合、多くの潜在的な購入者が予算内での選択を優先するため、物件は売れ残る可能性が高くなります。
この状況の典型的な兆候は、売却活動中にも関わらず内覧の申し込みが極端に少ないことです。
対処法としては、市場価格に基づいた価格設定の見直しが必要です。
価格設定の見直しをおこなう際は、その地域の市場に精通している不動産会社に相談しましょう。
また、不動産価格の相場情報を得るために、不動産流通機構が提供する「レインズマーケットインフォメーション」などの情報源を活用するのもおすすめです。

②内覧での印象

駅近の中古マンションは多くの潜在的な購入者にとって魅力的ですが、物件が古ぼけて見える、部屋の整理が不十分であるなど、内覧時の印象が悪いと、購入の意欲が減退します。
また、内覧時の質問に適切に対応できない場合も、購入希望者に悪影響を与える可能性があります。
内覧の成功には準備が不可欠です。
物件を清掃し、整理整頓をおこなうと、より良い第一印象を与えることができます。
また、購入希望者が持ち得る質問に対する答えを事前に用意しておくことが重要です。

③駐車場

駅近の中古マンションでは、交通の便の良さから自家用車を必要としない場合が多いです。
そのため、マンション内に駐車場が設置されていないこともあります。
しかし、自動車を趣味や必需品として所有している購入希望者もおり、駐車場がないことが売却の障壁となることもあります。
駐車場がマンション内にない場合、解決策として近隣の月極駐車場の情報を提供することが効果的です。
購入希望者に対して、近くに利用可能な駐車場があることを明確に伝えると、購入決定に与える影響を軽減することが可能です。

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まとめ

駅近の中古マンションは、資産価値があり、需要が高いため、売却しやすいです。
高く売却するには、適切な価格設定や売却タイミング、古くなる前に売ることが肝心です。
売れない場合は、価格の見直しや内覧時の対応、駐車場の情報を提供するなどの対処法をとってみましょう。


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